ロストワックス鋳造品の鋳肌って思った以上に綺麗ですね!

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「へぇ。鋳物でこんなに綺麗にできるんだ」

「これならそのまま目に触れるところに使える感じだね」

ロストワックス鋳造品を始めて見た多くの方が口にする感想です。特にいままで砂型鋳造になじんでいる方はその鋳肌を見て「これ鋳物ですか」とおっしゃる方もいらっしゃいます。それくらい綺麗な鋳肌なんです。砂型鋳造の表面は砂の粒度とショットブラスト(小さな金属球を拭き当てて表面の汚れを落とす方法)に左右されます。そのため条件によっては結構荒くなります。

逆に金型に圧入して成形するダイキャストに比べると鋳肌はやや荒くなります。なので、砂型鋳造とダイキャストの中間と思っていただけると良いですね。

※「ステンレス鋳物のプロ」は創業79年の経験から、鋳物技術、ステンレス等素材の特性、そして厨房機器・食品機械メーカー様の業界特徴やニーズを熟知した上であらゆる対策を講じることが可能な「ものづくり設計サポーター」です。

ものづくりにおいて機能の大切さはもちろんのこと、最近では見た目の綺麗さ、デザインの良さも大事な要素となっております。なぜなら厨房や食品機械も「見せる化」が進んでいるからです。キッチンで調理をするプロセスをお客様に見てただくことは、そのダイナミズムや繊細さを垣間見ることとなり、また同時に安心感も提供し、結果的に満足度が上がる傾向があります。いわゆる密室で行われていると何処か疑いたくなるのと一緒ですね(笑)。逆に目の前でダイナミックに炎を上げて調理する鉄板焼きは、紛れもなくショータイムです。

食品機械においては、お菓子が連続してできるラインを見せていることがありますが、その流れを見ていると非常に興味深く、その精度と生産性には目を見張るものがあると常々感じています。個人的には非常に好きなので思わず立ち止まって見入ってしまうことしばしばです。

それでは、厨房機器や食品機械の「見せる化」において大事なことは何でしょうか・・・?

それは、「デザイン」と「清潔感」と私は考えます。

デザインの自由さは鋳造に勝るものはありません。よく「造形性」という言葉を使いますが、鋳造は金属を溶かして流し込むので形の自由度が高いのが特長です。そしてその肌が均一で繊細であればデザイン的価値はさらに高まります。そしてトータル的に洗練されたデザインの高さは当然機器の価値を高めることにもなります。例えば調理機器の扉に付く「ハンドル」。ハンドルのデザインは機器全体の中でとても重要です。「手になじむか」、「つかみやすいか」といった機能性も求められます。ここは、造型性の高い鋳造が活躍できる場ですし、特に肌の綺麗さも活かせる場所です。

そして、もう一つは、清潔感です。

もしお客様の目に触れる部品が錆びていたら、それはマイナス効果しかありません。きめ細かな肌は清潔感の向上にも役立ちますし、またバフ研磨などで光らせることも可能です。なのでここの材質の選択肢は「ステンレス」となります。

このように、デザイン性と清潔感を同時に満たすもの、それがステンレスロストワックス鋳造で作られた部品がベストということになります。

デザインというといわゆるデザイナーを入れて凝った形状を作らないといけない、あるいは・・・そう思われる方も多いと思いますが、実はそうではありません。建築家の丹下健三は「機能的なものが美しいのではない、美しいもののみが機能的なのである」と言ったそうです。つまり「機能=美」ということになります。自然界にあるものは環境の変化に応じて機能的に変化をしていますが、何が一番機能的かを考えると自ずと形状、つまりデザインが決まってくるはずです。そして自然界には直線や完全な球体といった物は存在しません。問題なのはその形が作れるかどうか・・・ということですが、ステンレスロストワックス鋳造であれば、その可能性が高くなります。

もし、機能と美を兼ね備えることができるステンレスロストワックス鋳造にメリットを感じて頂けたら、「ステンレス鋳物のプロ」であるモリチュウに是非お気軽にお問合せ頂ければと思います。

 モリチュウでは、お客様のニーズに合わせて、素材や製造方法のご提案をしています。

調達面での課題、開発面での課題について、お話を聞きながら解決策のご提案をいたします。進めてしまってから後に戻るリスクを避けるためにも、今モヤモヤしていることがあれば、是非以下URLよりお問い合わせください。何か新しいヒントが見つかるかもしれません。

これからも、こちらのコラムでは、素材や製造方法、そしてお客様のお役に立つ取り組みなどをご紹介していきます。

株式会社モリチュウ 

代表取締役 森 雄児

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