「鋳物とは~その最大の特長~」
先日、日刊工業新聞に
「技術革新を続ける鋳物産業」という記事が
掲載されていました。
そこには、
「これまでの製缶板金加工で製造されてきた
産業機械・工作機械の部品が
鋳物一体の加工品に置き換わってきている」
との内容が記載されていました。
つまり、いわゆる金属部品が
「製缶や板金から鋳物に置き換わってきている傾向」といった内容です。
鋳物産業は一般的には斜陽産業とみられています。
しかし、実際のところ2020年から徐々に増えてきています。
コロナの影響があるので回復基調は織込済みと言えますが、
それ以外にも理由はありそうです。
それはなぜなのか・・・?
それは、間違いなく「鋳物にメリットがある」からです。
※「ステンレス鋳物のプロ」は創業82年の経験から、鋳物技術、ステンレス等素材の特性、そして厨房機器・食品機械メーカー様の業界特徴やニーズを熟知した上であらゆる対策を講じることが可能な「ものづくり設計サポーター」です。
では、そのメリットとはなんでしょうか。
実は、それこそが「鋳物の最大の特長」なのです。
その前に、そもそも鋳物とはなんでしょうか。
鋳物を定義すると、
「金属を溶かして、型(砂型、金型などの空洞部)に流し込んで成形されたもの」
となります。
そして、鋳物であるためには、3つの要素、つまり、
「金属」であること、
「溶かす(溶解)」こと、
「型(空洞部)に流し込んで成形する」こと
を満たしている必要があります。
では、「溶かして型に流し込む鋳物」のメリットは何でしょうか。
それは「溶かすので形が自由になる」ことです。
つまり「複雑な形状を一体で作ることが出来る」ということに他なりません。
そして、鋳物には空洞部を作るための型が必要になるのですが、
砂型鋳造やロストワックス鋳造の場合は、
ダイキャストや樹脂成型に使う金型と比較し
断然コストが安くなります。
実は他にもたくさんあるのですが、
「形が自由になる」こと
「型が相対的に安価である」こと
これが鋳物の「最大の特長」なのです。
先ほど記載させていただいた「日刊工業新聞」の記事にもあったように
鋳物への回帰が起こっているのは、
いま改めてこのような
メリットが見直されているからにほかなりません。
このようなメリットがあるにもかかわらず、今でもまだ
「鋳物はマイナーな製造方法である」
というのが私の見解です。
そして、お客様の中には
「鋳物をもっと知りたい、学びたい」
という方がいらっしゃいます。
しかし、鋳物について専門的に学べる機関は
限られています(素形材センターなど)。
また、講義内容が専門的でそれを専業とする方でない場合は
非常にハードルが高い内容となっています。
そこで、モリチュウでは鋳物のこと、
特にご要望の多いロストワックス鋳造を中心とした
「(鋳造技士による)ロストワックス鋳造ミニセミナー」(1時間程度)を
随時開催することにしました。
内容は、実務に直結した基本的な内容となっています。
随時なので、お客様のスケジュールに合わせて開催します。
また、おひとり様から対応します。もちろん無償です。
ご訪問、ご来社、オンラインすべての方法に対応します。
「鋳物のことをもっと知りたい」、
「若手開発担当者にロストワックス鋳造のことを学んでほしい」
と思っている方、
「ステンレス鋳物のプロ」がその解決の一端を
担うことができるかもしれません。
「(鋳造技士による)ロストワックス鋳造ミニセミナー」を、
ぜひご活用ください。
お申込みはこちらからになります。↓↓
モリチュウでは、お客様の幅広いニーズに合わせて、
適切な素材や製造方法のご提案をしています。
製造面、調達面、開発面での課題について
モヤモヤしていることがあれば、
是非以下URLよりお問い合わせください。
株式会社モリチュウ
代表取締役 森 雄児
※「ステンレス鋳物のプロ」は創業82年の経験から、鋳物技術、ステンレス等素材の特性、そして厨房機器・食品機械メーカー様の業界特徴やニーズを熟知した上であらゆる対策を講じることが可能な「ものづくり設計サポーター」です。