納期を圧迫する最大の壁:ロストワックス鋳造の「乾燥サイクル」

その他

ロストワックス鋳造は、ワックス模型の周囲に何層ものセラミックシェル(外殻)を形成することで、高精度な形状を再現する手法です。しかし、このシェル形成のプロセスこそが、製造期間を長期化させる最大のボトルネックとなります。

❌ 時間がかかる原因は「待ち時間」の積み重ね

鋳造の型となるセラミックシェルは、以下のプロセスを「繰り返し」て完成します。

1.ワックス模型にセラミックスラリーをコーティングする。
2.コーティングした層を完全に乾燥させる(ここで時間がかかる)。
3.上記を何度も繰り返して、必要な強度を持つ厚いシェルを形成する(5回から7回・・・大きさによる)。

特に湿度の管理が必須である「乾燥工程」は、恒温室での自然乾燥となるため、どうしても2週間前後の「待ち」の時間が発生します。
この乾燥サイクルによる「待ち時間」が積み重なることで、「ロストワックスは製造リードタイムが長い」という課題が生まれてしまうのです。

✨ モリチュウの「究極の解決策」:製造期間の壁を越えるシンプルな答え

設計や工程をどれだけ効率化しても、ロストワックス鋳造の根幹である「乾燥時間」をゼロにすることはできません。つまり、製造プロセスそのものに内在する「物理的な時間」を短縮することは、限界があるのです。
私たちはこの現実に直面し、発想を転換しました。
「お客様の緊急のニーズに対応するために、毎回ゼロから製造期間を費やすのではなく、あらかじめ部品を造り、在庫として確保しておけば良いのではないか?」
これが、モリチュウが導き出した、製造期間の壁を越えるための最もシンプルで、最も効果的な「究極の解決策」です。

✅ 【解決策】ご発注後の「短期納品」を実現する在庫サービス(VMI)

一度ご発注いただいた部品について、お客様との綿密な連携に基づき、完成品、または最終加工前の半完成品を当社の倉庫で在庫として確保するサービスをご提供しています。

・製造期間を「ゼロ」に:お客様からの追加発注や急な増産オーダー時、ロストワックス鋳造に要する乾燥期間や待ち時間を一切待つことなく、即座に出荷準備に入ることが可能です。これにより、納期は最短のロジスティクス期間にまで短縮されます。
・欠品リスクの解消:市場の需要変動や予期せぬトラブルによる**「部品の欠品によるライン停止リスク」を、当社側の在庫で完全に吸収します。
・貴社のリソースを解放:本来お客様側で必要となる在庫スペースや煩雑な在庫管理業務から解放され、お客様はコア業務に集中いただけます。

このサービスは、ロストワックス鋳造という製造工程の特性を理解した上で、お客様の生産計画を最優先に考えたモリチュウならではの「時間外ソリューション」です。

結論:製造期間の制約から解放され、安定供給を実現へ

ロストワックス鋳造の製造期間は、高品質を維持するために必要な時間であり、物理的に短縮できる限界があります。
モリチュウは、その限界を知っているからこそ、「お客様の生産計画に必要なタイミングで、必要な量を届ける」という最重要課題を、「在庫」というシンプルな仕組みで解決しました。
この在庫サービスをご活用いただくことで、貴社はロストワックスの製造期間に縛られることなく、常に安定した部品供給を実現できます。
貴社の「製造期間」や「在庫」に関するお悩み、ぜひ一度私たちにご相談ください。 お客様に最適な在庫レベルと供給プランをご提案いたします。

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今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
-追伸-
モリチュウでは、お客様の幅広いニーズに合わせて、適切な素材や製造方法のご提案をしています。
製造面、調達面、開発面での課題についてモヤモヤしていることがあれば、是非お問い合わせください。お待ちしています!