「金属3Dプリントという選択肢」

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「モリチュウさんって金属の3Dプリンターとかってできたりしませんか?試作がなるべく早くできたらいいなと思いまして。2週間くらいで出来ると理想的ですね」

 先日、お客様から頂いたお声です。形状を早く確認したい、出来るだけ試作を早くしたい、実機に取り付けて動作確認をしたい、問題が無いかを事前に把握しておきたい・・・。これはすべての開発に関係するお客様に共通したニーズであると思います。そこには、実際に作ってみてたがイメージと違ったといったことを回避したいという事だと思いますが、実はそれに留まりません。そして、試作がスムーズに進まないと後工程に非常に影響が及びます。試作、検証がギリギリになると、その後の資料作りや広報活動の準備に十分な時間が取れなくなります。生産計画(準備)にも入れません。どう新製品やバージョンアップした製品を周知し、販売をしていくかはどの企業にとっても非常に重要なトピックであることは間違いないですが、その準備の時間が十分に取れないケースが多くあります。

 開発側としては市場に投入したあとに不具合が発生すると大きな問題になるためしっかりと検証をしたいというのが本音の為、製造や営業・マーケティング部門との間で常に時間的なせめぎあいが発生しているわけですが、これはどの部門が悪いというわけではなく、それぞれの部門の役割をまっとうしようとするとどうしても発生してしまう避けられない課題です。

 ※「ステンレス鋳物のプロ」は創業80年の経験から、鋳物技術、ステンレス等素材の特性、そして厨房機器・食品機械メーカー様の業界特徴やニーズを熟知した上であらゆる対策を講じることが可能な「ものづくり設計サポーター」です。

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 そこで、部品調達の時間短縮が必要になるわけですが、その方法として一般的には「削り出し(切削)」で行うことが考えられます。しかしその場合複雑な形状には適しておらず、無理に切削で行おうとするとコストが高くなる可能性もあります。

 また、鋳造で対応しようとすると金型代がかかるし、金型製作時の時間もかかります。加えて、形状が思った通りでないと更に金型修正代がかかり、場合によっては再制作になるため、慎重にならざるを得ないのが実際のところです。

 このような場合、モリチュウでは、ロストワックス鋳造の場合「蝋型」を3Dプリンターで作り、鋳造、加工をして試作時間短縮に寄与してきました。これ自体には価値があります。なぜなら、「金型代がかからない」事に加え、「実際の製造方法と同じ作り方」なので、より現物に近いものができるからです。しかし、鋳造段階での時間、特に乾燥工程に時間が取られます。

 そこで、モリチュウでは上記の対策に加え、金属3Dプリントでの試作品を提供する体制を整えました。3D金属プリントできる材質は ステンレス(SUS304、SUS316)とアルミ(AC3A)、サイズは30cm立方程度は対応出来ます。製作納期はプリントだけで2週間前後になります(移動時間は含まず、また加工がある場合は別途時間がかかります)。蝋型を3Dプリンターで作り、鋳造、加工をして来た場合に比べ、約半分の時間になるわけです。

 このようにメリットがある金属3Dプリント。もしご興味のある方がいらっしゃったら是非お声がけください。小さいものですが、サンプルがありますので、御覧になっていただき、雰囲気を感じ取ってもらえればと思います。また、形状と出来れば重量が分かれば、すぐに積算が出来ます。

 モリチュウでは、お客様のニーズに合わせて、素材や製造方法のご提案をしています。調達面での課題、開発面での課題について、お話を聞きながら解決策のご提案をいたします。進めてしまってから後に戻るリスクを避けるためにも、今モヤモヤしていることがあれば、是非以下URLよりお問い合わせください。何か新しいヒントが見つかるかもしれません。

株式会社モリチュウ 

代表取締役 森 雄児

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