チョコレートと粘土細工!?「鋳造」と「鍛造」の違いとは

先日、お客様からこのようなご質問をいただきました。
「鋳造と鍛造って、結局何が違うの?」
「部品を作るときにどちらを選べばいいの?」
確かに「鋳造」と「鍛造」。
漢字で見るとどちらも「金(かねへん)」に、右側が「寿」か「段」かの違いしかなく、非常に紛らわしいですよね。
しかし、その中身は「チョコレート」と「粘土細工」くらいの違いがあります。
・鋳造(ちゅうぞう) 金属を高温でドロドロに「溶かし」、型に流し込んで冷やし固める製法です。複雑な形を作るのが得意で、自由な造形が一番の持ち味です。
・鍛造(たんぞう) 金属を熱して柔らかくし、ハンマーやプレス機で「叩いて」圧力をかけ、形を整える製法です。叩くことで内部組織が密になり、強度が高まるのが特長です。
ものづくりの設計において「製法選択」は避けて通れない悩みです。
特に強度が必要な部品では、どちらを選ぶかが製品の品質とコストを左右する大きな分かれ道となります。
どう使い分けるのが正解?
一般的に、極めて高い強度が必要な場合は「鍛造」が選ばれます。
しかしその反面、金型代が高額になりやすく、複雑な形状を作るのが難しいため、最終形状にするために多くの「切削加工」が必要になります。結果として、トータルコストが増大するという課題が残りがちです。
これに対し「鋳造」は、複雑な形状を一体成形したい場合に向いています。
比較的安価な型代で済み、最初から完成形に近い形ができるため、材料ロスが少なく、加工工程の劇的な短縮が期待できます。
ここで、モリチュウが得意とする「ロストワックス精密鋳造」のメリットを改めてご紹介します。
1. 設計の自由度が大幅に向上
鍛造では不可能な入り組んだ形状や、内部が空洞の構造も自在に実現できます。
2. 溶接・組み立ての手間をカット
複数のパーツを溶接していたものを「1つの部品」として一体成形。強度のバラつきを抑え、管理コストも削減します。
3. 切削加工を最小限に
「鋳放し」の状態で最終形状に近いため、後工程の加工時間を短縮し、トータルコストを抑えられます。
4. 多種多様な材質に対応
鍛造では加工しにくい高硬度なステンレスや特殊合金も、溶かして流し込む鋳造なら柔軟に対応可能です。
5. 小ロット・中ロットにも最適
初期投資を抑えやすいため、多品種少量の生産にも適しています。
「強度が心配」という声もいただきますが、適切な材質選定や熱処理を組み合わせることで、多くの産業機械や厨房機器において十分な信頼性を確保できます。
「今の製法が最適なのかわからない」「強度を落とさずにコストを下げたい」
もしそうお感じでしたら、ぜひ一度モリチュウにご相談ください。
創業84年、鋳物一筋で培った知見で、貴社に最適な解決策をご提案いたします。
また、鋳造の基礎を学べる「ロストワックス鋳造ミニセミナー」も随時開催しております。 皆様の課題解決に、ぜひモリチュウの技術をお役立てください。
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-追伸-
モリチュウでは、お客様の幅広いニーズに合わせて、適切な素材や製造方法のご提案をしています。
製造面、調達面、開発面での課題についてモヤモヤしていることがあれば、是非お問い合わせください。お待ちしています!
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